25周年の歴史を刻んでー第45回サハリン平和の船を派遣
1985年(昭和60)に開始されたサハリン平和の船は、もともと旧樺太出身者による「ふるさと訪問」のニーズによるものでした。その後、毎年様々なコースが組み入れられ多方面にわたる交流の場として発展、今年で25周年の歴史を刻むに至りました。 今年は2回の派遣を予定しましたが、参加者の減少から残念ながら8月の第45回平和の船のみが実施されました。コースは恒例のユジノサハリンスク(旧豊原)自由プラン、ふるさと訪問として旧敷香(ポロナイスク)、恵須取(ウゴレゴルスク)地区、そして、宮沢賢治サハリン紀行団の3コースで37名が参加しました。
8月26日の夜に、サハリン側代表者を迎えて行われた「お別れ夕食会」には、今年のYOSAKOIソーラン祭りにロシアチームとして参加したメンバー10数名が訪れ、様々な踊りを披露、参加者の歓声を浴びていました。
旧樺太出身者の高齢化が進むなど様々な要因から年々参加者が減少し続けており、今年は最小人員となりました。サハリン平和の船は多い年には300名近くが参加した年もあり、これを利用して今日まで4,000人以上がサハリン州を訪問しており、この輝かしい歴史を将来に向けて発展させる努力が必要となっています。
一方、1991年から実施されているサハリン側からの「北海道平和の船」は今年2回実施され、第5回市民交流会議への参加者も含めて71名が北海道を訪れました。